概要
日本企業では、「新卒・男性・日本人」がメインストリーム(マジョリティ)を形成、バブルと氷河期を経て中高年の人数比が高いケースが多い。「ダイバシティ推進」「グローバル化」では、性(Gendar/Sexuality)、世代、国籍などの観点から、いかに相互理解をすすめ、ともに歩むか、という洞察が不可欠だが、マジョリティ側には難しく、マイノリティ側には息苦しい。
世界の留学生を日本に受け入れ、企業・社会に輩出している立命館APUの伊藤氏、博報堂グループで人材育成責任者を経て、障がい者雇用の特定子会社の経営に携わった田沼氏とともに、「多様な人材が混在する組織における協働の形と目指す姿」を議論します。
講演者情報
高津 尚志 氏
IMD 北東アジア代表
企業幹部教育に特化したスイスのビジネススクール・IMDの日本市場責任者。興銀、BCG、リクルートにおいて一貫して日本企業のグローバル展開に関与。IMDに参画後は、日本企業のグローバル幹部育成の計画構築や遂行支援に従事。
グローバルリーダーシップ、企業内学習、デジタルビジネス、女性活躍推進などに関する IMD の知見を様々な形で紹介し、日本のリーダー層との議論を重ねてきた。著書に『なぜ、日本企業は「グローバル化」でつまずくのか』『ふたたび世界で勝つために』、訳書に『企業内学習入門』など。
田沼 泰輔 氏
株式会社博報堂DYアイ・オー
前・代表取締役社長
博報堂DYアイ・オー前代表取締社長、7月より同社顧問。
博報堂に新卒入社後20年余り営業に従事。2005年企業内大学「博報堂大学」設立に際し、創設メンバーの一員として社員のキャリア開発を中心に人材開発に携わる。2012年より博報堂DYグループ特例子会社にて障害者就労分野を経験。2012年厚生労働省第1回キャリア支援企業表彰を会社として受賞。2014年共著『自分ごとだと人は育つ』発刊。同年日本の人事部主催「HRアワード書籍部門最優秀賞」受賞。国家資格キャリアコンサルタント、GCDFーJapanキャリアカウンセラー、6seconds JapanEQプラクティショナー
伊藤 健志 氏
立命館アジア太平洋大学
学長室 東京分室 課長
九州の大学卒業後、企業人材の国際化を支援する会社、教育旅行専門の旅行会社等で勤務後、2002年4月に大分県別府市のAPU(立命館アジア太平洋大学)に入職。交換留学担当オフィサー、入学課長等を経て、2017年5月より学長室課長として東京勤務。若者のエンパワーメントをライフワークとしつつ、現在はグローバル人材を「受け入れる側」人材の意識改革をどう促すかがテーマ。